作り物、所謂カスタムインストール級のご依頼が続き、1台完結で書いているこのブログにたどり着けず滞り中でしたが、作業と予言のオチが付いたところで時間見つけて更新しています。
休憩時にサクッと更新できるインスタがメインになりつつありますので、よろしくお願いします。
先日GWの話をしたような気がしていますが、季節は梅雨到来。同時にイカ釣りシーズン開幕なので、去年買って空けてもないエギの事を綺麗に忘れて今年も沢山買う事にします。
しらちゃんのオススメ楽曲
・宇多田ヒカル – SCIENCE FICTION TOUR 2024
96kHz/24bit 2024/12 リリース
宇多田ヒカルデビュー25周年を記念して、2024年9月にKアリーナ横浜で行われた最終公演を収めたライブアルバム。セットリストの中には、15歳の時に書いた初期の楽曲も含まれており、当時の感性を残しながらも現在の彼女だからこそ表現できる大人の深みが加わっている。骨太なベースラインに乗せて、ワードを巧みに切り取りリズムに乗せるセンスが生み出すグルーヴが心地よい。かつてのように技巧的にかけられたものから、より自然な息づかいの中に溶け込むような表現へと変化しているビブラートが静かに心に響く。
インストール車両
さて本日の車両はホンダ GTフリード。
こちらは以前サイバーナビを頑張ってインストールしたお車です。

前回ETON ONYX 2wayをインストールしておりましたが、予定通り3way化となりましたのでご紹介します。
使用するパワーアンプは、お客様が大切に保管していたLUXMAN CM-6000を目覚めさせ、1度聴いたら忘れられないあの音を蘇らせます。
CM-6000は6chですが、ここは敢えてHELIX C-FOURと組み合わせミッドバス、ミッドレンジをBTL接続にして音楽性をより高めたサウンドを狙いインストールしていきます。
システム
[ナビゲーション] Carrozzeria AVIC-CL912-4-DC

[DSP] HELIX DSP PRO MK3
[Fスピーカー] ETON ONYX 3WAY
[パワーアンプ] LUXMAN CM-6000
[パワーアンプ] HELIX C-FOUR
[サブウーファー]Carrozzeria TS-WX2530

[SWパワーアンプ] Carrozzeria GM-D8100

[RCAケーブル] AudioTechnica AT-RX280A

インストールと解説
ヘッドユニットは、8インチサイバーナビDCモデル。
今現在でもGTフリードへの取り付けキットによる社外ナビ装着はやはり難しいようで、DAなど1DIN部からモニターが生えてるようなタイプの装着が多いようです。
2DINボディのナビを装着しようとすると、メーターフードから連なるパネルや助手席正面のパネルを切った貼ったが必要で、もはや”大がかりな加工”といえるボリュームとなるので中々難しいと思います。
こちらのお車はソレを行い綺麗に納めています。DCモデルなのでオンライン通信を使用した最新曲のストリーミング等が出来るので、幅広い音楽をドライブの際に楽しめる今時のナビゲーションとなります。
ONYX 3wayの上2つは、Aピラーワンオフ。
普段は滅多にしませんが、100%将来3wayにするという前提があったので、2wayの時は3wayありきのAピラーワンオフで製作しておりましたので、一旦セミ解体してミッドレンジを付け足すような形で再成型。
いつものように拘りをもって角度決めを行い、ベストポジションにて製作しています。
ドアは前回から変更なく、表面を圧着する為にブチクラした防振材に囲われて、ONYXミッドバスがいらっしゃいます。
ミッドバスを固定するインナーバッフルはワンオフで製作しています。
当店の使用する木材は、耐水MDFという通常のMDFよりも水に強い特殊なMDFを使用しています。
この材料は耐水である事は勿論、質量が通常のMDFよりもある材ですので内部損失が大きい。つまりは響きにくいという特徴があります。
スピーカーに直接面するバッフルの素材は、例えばトライアングルの様にチ~ンと響く材料は向きません。なぜならスピーカーが前後運動した際に共振して、バッフルが第2のスピーカーとして音を出してしまうからです。
硬く、重く、響かない。このことからエモーションでは長らくこの耐水MDFを使用しています。
当店の場合は、1枚の板からインナーバッフルの形に切り出した後、防振塗料(黒いヤツ)を塗りたくって更に性能を高めています。
たまに聞かれるのですが、この防振塗料は、音や振動エネルギーを熱エネルギーに変えて響きを減らす(抑える)もので、木材が水を吸わなくするものではありません。
カーオーディオで耐水性が低い木材を裸で使用すると雨水でふやけますんでご注意ください。
インナーバッフルなので、ドアの見た目の変わりはありません。
今回の本題はここから。
控えめに言って、超でっかいCM-6000と、C-FOUR、D8100と、DSP PRO MK3を収める為のアンプBOX、もはやラック製作の途中の写真です。
CM-6000の方は、防湿庫に居たのか?と思うほどのクオリティで、大切に保管されてた品。
しかしながら、長らく冬眠していたアンプなので、お客様自身も、生きとるかな。。。と心配されておりましたが、なんのこっちゃありません。全く問題なし。
この音が忘れられないのよね。と、当時の思い出と一緒に残る相棒を再び目覚めさせます。
C-FOURも割と大きい方ですが、横に並べたら、わろた。なサイズ感が ”見るからに” なパワーアンプです。
フリードはラゲッジが2階建てになっていますので、1階部分をオーディオ機材スペースとして使用します。
平らに見えて実は斜めな床というカーオーディオあるあるのシチュエーションから、箱作ってチャンチャン。とはならず、水平出しした足作りから始まっています。
天板の穴はコレの為で、それならに熱を持つパワーアンプですから、なんぼラックが大型とはいえ放熱の心配あり。
ということで、アミアミを使って天板側に放熱口を設けています。
完成。後ろから覗いてみました。
手前側も向こう側も車両に合わせて造形しているので、取って付けた感はなく、すっきりと収まっています。フリードの2階建て式ラゲッジはこれが出来るから良いですよね。
ETON ONYXはペーパーコーンなので、ハイスピードでありながら解像度高く艶やかな音色が魅力です。これゆえパワーアンプの個性もしっかり出てくるスピーカーとも言えます。
LUXMANの広く自然な空間表現や、ウォームでしっとりとした滑らかな音色、豊かな低音表現が出てきて、あの音がしっかりと聴こえてきました。
今回は接続方法の工夫でBTL接続を行っています。
ここ最近のブログではBTL接続を行った車を多く紹介しているので、
2つの増幅部(アンプ回路)で2つの信号を増幅する物を、2つの増幅部で1つの信号を増幅するので、スピーカーの駆動力が上がり、躍動感やエネルギーが出てくる。
という簡単な説明とさせて頂きますが、1度経験してしまうと、もうBTLしか勝たん。という発想になってしまうほどの変化がある事は紛れもない事実です。
最後に音響調整を施して納車となります。
あとがき
オーディオは好みがある。
これはその通り。クールな音とウォームな音は、ホワイトバランス(色温度)の様に、3000Kぐらいの電球色と、6500Kの青白い色の如く違いがあり、優劣ではありません。
しかし、性能と音色の好みは別です。
例えば、一眼レフの様な高性能カメラでは、1枚目の写真の様にゴリゴリに拡大してもノイジーにならず情報が生きています。蜂はピン来てないけど
例えば、良く研いだ包丁は誰が使ってもよく切れます。
これは性能です。
高性能なオーディオ機材は、歪感が少なく、ボーカルも弦の響き、無音の時の無の次元が違います。左右のセパレーションが良く、音場の広がりと立体感が違います。
カーオーディオは音が見えるオーディオ環境である事から、主に中央の音像のクッキリ感とか、定位感を評価基準とされる事が多いのですが、聴いているのは音楽なので、楽しいとか踊りたくなるとか、癒されるとか泣きそうになるとか、心にグッとくるかこそが大切だと考えています。
ここも性能に依存している部分があり、高性能な機材には下の価格帯にはない物量からくる良さがあります。
DSPの音響調整においても、ボーカルがふらつかない状態を目指す。は基礎部分で、その後ろの楽器、録音環境の響きなども、音源忠実となるよう、ガラスの反射音や定在波などによって変化してしまった周波数別音量差を元に戻す調整が必要です。
エモーショナルな音に仕上げる為には、やはり人間による耳での調整が不可欠だと考えており、エモーションでは、車内特性によるズレの補正から、グッとくる音色を引き出す”ワンクリック”を常に磨いています。
なにより音楽を聴いてグッと来たことがある人間が調整をしている事が核心で、砕いて言えば、生歌聴いてボロ泣きした時の感覚、映画音楽で震えたときの感覚、これを交えながら調整しています。
実際問題、ここで楽しいとか踊りたくなるとか、癒されるとか泣きそうになるとかを言葉で書いても、その経験がない方へ伝えることは難しいと思っています。
聴いてみてください。
エモーションデモカーのオーリスくんは、前予約さえ頂ければどなたでも視聴可能です。
現在はCarrozzeriaのZ900PRSが装着されています。上2つはパッシブ駆動で2way構成です。サブウーファーはありません。このシステムでも十分に驚いて頂けるグッとくる音が楽しめますよ。
ご興味あればお気軽にお問い合わせください。
アゴヒゲ白石
エモーション公式LINEにて、
Dr.ハシモトのカーオーディオ講座を公開中!