とうとう出た!Z1GR発売!
皆さんこんにちは、しらちゃんです。
先日carrozzeriaから発売となりました、TADの思想と技術を継承して誕生したcarrozzeria TS-Z1GR。
注目されている方が沢山いらっしゃると思います。
エモーションでは、たまたまお車乗り換えのタイミングとZ1GRの発売日が重なったお客様がいらして、あとはスピーカーを付けるのみ!の状態まで仕上げていましたので、当店にZ1GRが着弾するやいなや、取付と音響調整を終えて仕上げました。
ということで、このお車がエモーションで第1号のZ1GR装着車となり、お客様にもご協力頂いてスタッフと皆で聴きまくりましたので、レビューを書いていこうと思います。
車両システム
GOLDHORN G1 ハイレゾメディアプレイヤー
DSP PRO MK3
BRAX GX2400×2
Z1GR
この流れで接続しています。
GX2枚なので、接続はフルマルチ。付属パッシブは使用していません。
サブウーファーはcarrozzeria TS-W1000RSです。
アゴヒゲ白石レビュー
なんちゅう解像感と透明感、そしてこの艶ッッッ!
ワタクシ初めてZ1GRを聴くので、完全ファーストインプレッションになります。
ハイレンジのツイーターが蒸着ベリリウム振動板なので、解像感高く艶のある音色だろうとは想像していましたが、想像を超える艶にビックリ。
音の粒が認識できない程の滑らかさでありながらも、輪郭や音のエッジはしっかりとたっています。
定位感、解像感も一級品で、二人でデュエットしている楽曲を聴けば、まるで目の前に二人立っていて、その二人の距離感まで分かる情報量と解像度。
口元がおっきく現れる楽曲を聴くと、またまたビックリ。口元を開けたニチャという音、息が抜けるブレスの音、小さな小さなビブラート、ボーカルが感情をのせて表現する全ての音が聴こえてきます。震える。
ほんで、なんつったってハイハット!金物の音!
ドラムのチッチッとビートを刻む金物楽器の金属感が半端ない。もう生。本物。スネアの裏にいるバラバラと音を出すスナッピーの音までも超リアルで、目の前に本物のドラムセットがあるようにしか聴こえんのです。
ということで聴いてみたStevie Ray Vaughan。ストラトキャスターの鈴鳴りサウンドが控えめに言ってやばたにえん。ピッキングのニュアンスがそのまま伝わってくるリアルさは圧巻です。
さてさて今回のZ1GR、実はミッドバスに興味がありました。でかくね?ごつくね?と。
オーナー様もパンクメタルが好物の方なので、プレイリストから聴いてみました。
ギターの壁ッッッ!!!!
左右のギターが作るディストーションの壁の中に、どの弦を弾いているのかわかるほどの解像感で現れるベース。音階クッキリ! そこからアタックの効いたバスドラが飛んできます。
これは、ミッドバスの低い帯域から破綻せずに正確に動いていて、尚且つミッドレンジ、そしてツイーター、更にはサブウーファーとの繋がりが抜群だからこそできる音。素晴らしい。
立ち上がりが極めて速いスピーカーなので、音離れが半端ではなく、情報量モリモリでありながらもクリアで見通しの良いサウンドステージがあります。
”音が見えやすい環境” であるカーオーディオだからこそ引き出せる魅力であり、見落としそうな小さな楽曲の拘りも全てを描き出してきますから、いつもの曲も別の曲の様に聴こえてくる性能を持っていますね。
他のブランドからもベリリウム振動版を採用したスピーカーはありますが、Z1GRは同軸型ハイレンジである事を忘れてはいけません。
カーオーディオでは、取付によって音が別物級に変わります。なぜなら反射するから。ツイーターとミッドレンジの2つのスピーカーを取り付けする際は、最大限考慮をして取り付けを行っても、物理的なスペースの都合上、セオリーから外さなければならないケースがあります。
しかしこちらは一体型。しかも同軸構造では小柄な方ですから、ベストポジションに設置できる可能性が飛躍的に上がります。
これより車種を問わず、全域で歪み感が極めて少ない濃厚なサウンドに仕上げることが出来るわけです。これは弟分となりましたZ900PRSも同じことを言えますね。
期待以上の製品でした。
代表橋本レビュー
うちのインストールチーフ、松浦曰く「ゾワゾワッとする」
まさにそんな感じです。
音が毛穴の一つ一つにしみこんでいく。そんな感覚にさせる音です。
自分たちで手を加えてみて初めて分かるのですが、この本物感、特別感、圧倒的な空気感とリアル感ですね。
音の艶、空気感、特に定位と定位の間にも音が存在していることが確認できる。まさに音場(サウンドステージ)の最高傑作がフロントガラスいっぱいにに広がります。
まさにTADです!
期待以上と言うよりも、20年に一度出るか出ないかの傑作であると言っても過言ではないでしょう。
このスピーカー、TS-Z1GRに関して、一部でパイオニアのデモカーがあまりよくなかったとの評価を散見しますが、カーオーディオの真贋を見極めるには、車の音響特性の悪さやインストールの問題点、調整の問題点などを差っ引いて、ユニットだけの能力、可能性を見極めなければならないと思います。そういった点に関し、私は東北パイオニアでのデモカー試聴時に於いて、このスピーカーに底知れぬ可能性を感じていました。早速エモーションで手掛けることになりましたが、その成果は絶大でしたね。こうしてPCのキーボードを打つ手にも力がこもります。
お知らせ
8月中には、このスピーカーを用いたデモカーもご案内できると思います。
また、今回気付いたTS-Z1GRをより良く鳴らすテクニックもその際にはご紹介できるでしょう。
引き続き、TS-Z1GRの情報を発信してまいります。お楽しみに。
カーオーディオプロショップEMOTION