10月26日に行われた、オーディオの祭典inJUタカシマヤでのお土産。
インスタのほうには書いていましたが、鳥取県は米子市で行われたカーオーディオイベントに、当店代表橋本は審査員として、私アゴヒゲはお祭り気分サポート役として、二人のお客様はエントリーユーザーとして行ってまいりました。
トロフィーは、カーオーディオの音質を競い、より良い音だった車に贈られる品物で、右2本は同じ方で今回ご紹介するオーラのユーザー様、左の1本は初めてコンテストにエントリーされたお客様の分です。
オーラのお客様は、前車からコンテストに参加されていた方で、今回乗り換えということでシステムアップを含めたインストールを実施。今回のイベントが初戦となり、気持ち的にも重要なイベントだったわけですが、結果が出せてよかったです。
カーオーディオのイベントは、音質競争となるコンテント以外にも、メーカーデモカー/ショップデモカーの視聴や、イベントを介して知り合った仲間と会う機会であったりと、同じ趣味を持つ者同士の交流を目的として参加されている方も結構います。
ぶっちゃけ僕も ワタシ シロウトデスとか言いながら、ワチャワチャと会話しまくる方がメインだったりして、折角来たのだから腹いっぱい楽しんで帰ろう!ぐらい思って参加しています。
今回初参加だったお客様も、思ってたよりも相当楽しかった。とイベントの面白さを体感できたようでなによりでした。
今回のイベント及び橋本コースにエントリーされた皆様、有難うございました。短い時間でしたが今後の参考になれば幸いです。
さてエモーションの現在のスタンスでは、過去に参加されたことがある方を除き、こちらからイベントのお誘いは基本的にはしません。もし興味がある方がいらっしゃいましたら、代表か僕(インスタでもOK)に声かけて頂ければWelcomeですのでお気軽にご連絡ください。
お土産をGETできた暁には、カーオーディオをインストールした、世界に1台だけの車の思い出にもなりますから楽しめると思いますよ。
休憩時にサクッと更新できるインスタも、よろしくお願いします。
しらちゃんのオススメ楽曲
・Boz Scaggs – Detour 96kHz/24bit 2025/10 リリース
御年81歳のBoz Scaggsの大人の実力と余裕を感じる、静かに心にしみる1枚。独特のスモーキーな声が心地よく、ゆったりとしたグルーヴに包まれる。ピアノとの柔らかな掛け合いが美しく、思わず夜の高速をゆっくりと流したくなるような素晴らしいアルバム。Boz ScaggsのWe’re All Aloneは、エモーションのお客様なら聴いたことがあるかもしれませんね。
インストール車両
ということで本日は日産オーラ。
よー走って燃費も良い、街でもよく見かける車です。
モーターで走るオーラは、遮音ガラスだったり遮音材が入っていたりと、静寂性にも力を入れてあるので、車移動が快適なクルマです。
カーオーディオをインストールすると、その空間の快適さが飛躍的にアップして、ドライブが楽しくなる事はもちろん、日常のストレスなんかも吹っ飛ばす、生活になくてはならないモノになる。と言っても過言ではないほどの幸福感を得られます。
スピーカーやパワーアンプ、ケーブル類は次の車にも使うことができるので、今回も殆どの機材を移植して、このタイミングで大きく音に影響する部分を、最新の高性能機器に入れ替えて更なる音質向上を図ります。
システム
[ナビゲーション] 日産 純正ナビ
[DAP] FIIO M23 SS
[DSP] HELIX DSP PRO MK3
[高音質USBケーブル] ECS えもすびー

[Fスピーカー]
ツイーター,ミッドレンジ BRAX ML28PRO+ML3
ミッドバス BLAM S6.300
[パワーアンプ] HELIX C-FOUR
[パワーアンプ] ZAPCO Z-150.2LX
[サブウーファー]Carrozzeria TS-W1000RS
[SWパワーアンプ] Carrozzeria PRS-D800

[RCAケーブル] audio-technica AT-RX25

インストールと解説
一つ目のソースは純正ナビ。
オーディオを組んでいる方からすると、映像コンテンツかナビを使うときぐらいの使用頻度で、基本的には音を出す装置として使わなくなる方が多いと思います。
メインはこちら。
FIIO M23 ステンレス スチールモデル。元々M11をお使いでしたが、USB充電しながらUSBオーディオ出力できるデュアルポートなM23が発売されてご購入。
DAPからDSPへデジタル伝送させる方法として主に、USB、同軸デジタル、光デジタルの3つがありますが、今回はUSBで伝送する方法をとっています。
FIIOをはじめとするDAPには、カーモードという機能を内蔵したモデルがあり、充電用USBに電気が流れると(エンジンをかけると)自動で再生をはじめ、電気が止まると(エンジンを止めると)自動で再生を止める。という素敵な機能です。
車にのって、電源入れて、再生曲選んで、再生。
結構工程数があるので、煩わしいと感じる方もいらっしゃると思いますので、対応したDAPであれば、このあたりの機能を上手く使うとストレスなく良い音を楽しめます。

デジタル伝送3種の音質差でいうと、USBが高情報量、同軸が若干アナログライク、光が長さが必要なレイアウト時に有効。と、このような印象。カチッとした音が好みの方はUSBか光、雰囲気や余韻感が濃く出るのは同軸とご説明しています。同軸はノイズの影響を受けやすいので、DSPがラゲッジにあるシステムだと車種によっては長さ的に考慮すべき場合があるので要注意。ケーブルの質でも音はボッコリ変わります。本当です。
ECSオリジナル製品のEmotional USB Audio Cable ”えもすびー”
DSPへの入力、つまり最上流に位置するケーブルの質で、トータルの音質めっちゃ変わるんじゃないのもしかして。と思ったのが始まりの終わり。USBケーブルとして使用できる線材やコネクタをかき集めて、電源レス仕様でくみ上げた商品です。
タケェ製品は音が良い。わけではないオーディオの世界なので、僕としてはデジタルケーブルで音変わるんだよ!面白くない?という事を共有した気持ちが強いので、見た目は収縮チューブ仕上げの簡素な感じ。これによって販売価格上昇を抑えています。
タケェ雰囲気のコネクターは、しっかりとシールドされていないものがあったりと、デジタルの天敵であるノイズ対策がガバガバ。えもすびーは構造的にシールドできない部分は導通テープを巻いてシールドに落とし、小さな手間を重ねて工夫しています。
量産できる範囲で、試作品を作りまくって生まれたUSBケーブルは、最終のテストで倍以上の製品との比較試験もクリア。オーラのお客様もハイグレード品を使用しておりましたが、ご自身で比較して、えもすびーをご購入いただきました。

DAPの選択肢以外にもメディアプレイヤーというものがあります。
据え置き型で、映像はオプションのコントローラーやナビに映し、曲選択はリモコンで行うタイプ。据え置き型なので、ナビの様にエンジンをかければ、切った際の続きから自動再生します。DSPへの接続はデジタル出力で、同軸か光が多いですね。
DAPのメリットはQubuz、Apple、Amazon、Spotifyなどのストリーミングサービスを使えること。サブスクで最新曲の垂れ流しなどを利用する方はこちらを。曲はデータとして所持し車でも聞くという方はメディアプレイヤーを。という選び方になるのではと思います。
BRAX ML28PROとML3は、2連型でAピラーワンオフ。
オーラのピラーは形状と傾きが良く綺麗に収まります。
ツイーターとミッドレンジの角度はスタンダードの左右対称。右のスピーカーも左のスピーカーも、軸上0度からほぼ同角度で耳に届く仕様です。
左右の位相差が最小限となり、左右対称の量感によるステレオ感の向上などのメリットがあります。
カーオーディオは、センター(ボーカル)の意識を強く持ちやすい傾向にありますが、左と右の音が脳内で合成されてセンターが現れるので、左右とも正しい音が出ている必要があります。
センターが出るから左右も出ているではなく、
左右が出るからセンターが出るという意識の違いで、
オーケストラなどの左(LEFT)と中央(CENTER)の間の音像(L50%)の再現性が飛躍的に向上して超リアルな音になります。
スピーカー間の中央で音楽を聴けないカーオーディオでは、どう頑張っても再生するだけではステレオが成り立ちません。
そのためにDSPを用いるわけですが、少しでも補正量を減らした方が良い音になりますから、理論的に経験則的に詰めた取付を行い、正しい音響調整ができたとき、驚くような音が聴こえてくるわけです。
ドアはインナーバッフル、ドア防振はPAC2プレミアムです。
PAC2プレミアムは、その時仕入れできる素材で最も良いと思われるものを使用してPAC2化する裏メニュー。少し前にSTPの国内入荷が停止したので、やっぱり裏メニューなのです。
外鉄板はSTPとレアルシルト匠をブレンドした現車合わせ、内鉄板はBOMBです。
いつも書いておりますが、カーオーディオはドアが肝ですのでココの投資は必要です。
サブウーファーを前に引っ張るのも、すね毛が揺れる低音が出ながらも音像のカッチリ感を得るのも、ツイーターやミッドレンジとの音の繋がりを良くするのもドアです。
入ってきた信号を、変化させず劣化させずに出力することが求められるので、響かない濁らない箱にする必要があります。
可動部こそ限界がありますが、やるのとやらないのでは大違い。ドアを止めないことにはカーオーディオは始まりません。
内張りを戻すと元通り。
御覧の通り、この型のノートの内張りはとっても抜けがよろしいご様子。
予算きついけどアウターした方が良いかな?との相談もありましたが、アウターは後からできるけど、防振のやり直しはもっとかかる。防振に全ツ!と話が纏まり、今回の仕上がりとなりました。
クラス優勝が答え合わせでしたので正解という事ですね。
ノートオーラの問題点は機材スペース。
シート下は壊滅的なのでラゲッジ床下しかありません。
ところがどっこい補機バッテリーがいらっしゃる。
作りましょうそうしましょう。
バッテリーの手前側の空間を利用して、オーディオ機材を下ろさずにバッテリー交換ができるアンプラックを製作します。
最下階は、触る可能性が低い機材を設置。電源レギュレータとサブウーファーのアンプです。
その上に、フロントスピーカーを駆動するザプコとC-FOUR。そしてDSPがいます。
DSPはなるべく奥側に設置して、デジタルケーブルが10cmでも短くなるように配慮。
USBケーブルは、当店製作品なのでドンピシャサイズで製作して、長すぎず短すぎずの最適な長さに調整しています。
DSPの横の穴からはバッテリーとヒューズがこんにちは。この空間からバッテリーの脱着が可能です。
この空間も、デッドスペースにすると勿体ないので、小物入れ兼天板のゲタとして箱を製作。車載工具やちょっとした小物を収納できるスペースにしています。
3way+SWのフルシステムなので機材も多く、収めるのに工夫を要しましたが無事にすべて収まりました。
最後に製作した天板を引いて、脱着式のサブウーファーを固定して完成。
カプラーオンなので、大きな荷物を載せる際は、自宅に留守番させることが可能です。

今回は必然的に天板(床板)を製作していますが、サブウーファーの下にひく板で音変わります。本当です。
サブウーファーは動かす空気の量が大きいので、上下に力強く運動します。床がたわむ素材だとそのエネルギーを吸収してしまうので、音飛びが悪くなったり、不要な共振を発生させる原因にもなります。
サブウーファーが前に来ないから音量(ゲイン)を上げてない車を結構目にしますが下げすぎです。繋がらない理由を特定し対策。そしてしっかりと鳴らしてあげることで飛躍的に音質が向上します。
最後に音響調整を施して納車となります。
あとがき
カーオーディオは、人生に大きく影響する趣味だと思います。
実は最近我がの車を買い替えまして、数日間は純正でよかろ~と乗っていましたが我慢の限界。ストレス対策に超大きく貢献していたことを身にしみて感じました。
好きな音楽を良い音で聴く。
移動中という一人の時間を有効に使って、音楽という趣味を楽しむことができるカーオーディオは、やっぱり人生を豊かにしますね。
重たいシステムの方が、皆様が参考になる部分があると思っているので、ブログを書く時間が取れない近頃はヘヴィ級ばかりを書いていますが、今回の様なフルシステムではない、社外スピーカー+アンプ内蔵DSPのようなライトで安価なシステムも毎月コンスタントにインストールさせて頂いています。
ライトシステムでも、純正とは比べ物にならない良い音になるので、カーオーディオによる幸福感を得ることができますよ。
その車に乗っている間ずっと、やってよかった。と思って頂ける、車を乗り換えた際もまたご依頼頂けるように、ご商談からインストール、その後の再調整やメンテナンスまで承っておりますので、ご興味ありましたらお気軽にご相談ください。
アゴヒゲ白石













