素晴らしい音楽性!かつて聴いたことのない音!カロッツェリアTS-Z900PRS、レビュー

オーディオレビュー

 

皆さんこんにちは、エモ親方です。

本日は、噂のカロッツェリア新型スピーカー、TS-Z900PRSをお借りすることが出来ましたので、
取り急ぎ試聴レビューをご報告したいと思います。

様々な音源を試聴し、私自身大変感動しました。
これまでこのような音の出方をするカーオーディオ用スピーカーをあまり聴いたことがありません。
オーディオ的な表現よりも、音楽が極めて感動的に聴こえるという点が素晴らしい。

このスピーカーの特徴は、一言で言えば、「微小信号のリアルさ」にあると思います。
それを少しずつ紐解いていきましょう。

一流のボーカリストやアーティストは音の強弱を巧みに使い分けます。
その目的は様々でしょうが、音楽をより感動させたい、音の持つメッセージをより明確に、感情的に伝えたい、
そういった要素は共通しているでしょう。

TS-Z900PRSは、それを見事に再生します。

私の持論ですが、
音楽の感動を伝えるオーディオとは、
アーティストの意図した表現を余すところなく伝えることが出来るオーディオだと思っています。
TS-Z900PRSは、これまでになく、半ば奇跡ともいえるほどそれを表現してくれるスピーカーだという印象を持ちました。

その秘密が先に挙げた微小信号をリアルに表現できる性能なのだと思います。

アーティストがより感動的に音楽を奏でるために音の強弱を明確に表現しても、
微小信号、即ち”より小さな音”が曖昧に聴こえては、その表現力は半減し、
ひいては音楽の感動も薄れます。
小さな音も曖昧にならず、解像度高く聴こえてくれば、音楽はかくも感動的になるのだと感じ入ります。

それでは、試聴した音源の中から、その一部をレビューしてみたいと思います。

 

シーネ・エイ Waiting For Down Tr,4 My Treasure

イントロのベースからしてタッチトーンがまるで違います。
音符によってベーシストが指の当たる位置を変えているのがはっきりと判る。
ボーカルがしっとりと静かに歌い始めると、
消えゆく語尾や楚々としたビブラートが明瞭に聴こえます。
あくまでリアルです。

 

ノヴェラ イン・ザ・ナイト Tr,5 回想のかけら

日本のプログレッシブロックグループの草分け的存在であるノヴェラ、
1980年発表のセカンドアルバムです。
”回想のかけら”は18分にも及ぶシンフォニックな大作。
私は10代のころからこのアルバムを聴いてきましたが、
TS-Z900PRSによる再生では各パートの演奏、微妙な表現が手に取るように聴き取れます。
長年聴き続けてきて、無論、高価なオーム用スピーカーでも何度も聴いてきて、
それでも尚、まだ聴き取れていない音があったのかと言う、強烈な驚きを持ちました。

 

畠山美由紀 歌で逢いましょう Tr,9 かもめはかもめ

私がボーカル系をチェックする際の定番音源です。
畠山美由紀さんは、恋愛をあきらめた女心を語尾のフェイドアウトで表現しています。
この「すっ」っと消えゆく語尾が、この人の歌唱による「かもめはかもめ」の魅力になっていると感じます。
これもTS-Z900PRSによる再生では正直言って驚くべきものでした。
歌詞の語尾がすっと消えた後、しばらく経って口が閉じたのが判るほどです。
一流のボーカリストは、声が消えても口を閉じる瞬間までが歌なのだと思い至りました。
このような違いはパワーアンプやナビの高級機で感じたことはありますが、
スピーカーでこのような違いを感じたのは初めてです。

 

尾崎亜美 S-mile  ~40th Amii-versary~  Tr,14 マイ・ピュア・レディ

尾崎亜美の活動40周年を記念して、全て新録にて発表されたアルバム。
私の青春時代に良く聴いた「マイ・ピュア・レディ」ですが、
TS-Z900PRSで聴くと、電子ピアノの音が生々しいったらありゃしない。
一聴後に「なんだこりゃ?」という驚愕と狼狽の伴った言葉が出ることは間違いありません。
尾崎亜美さんの、それなりに年を経た落ち着いた歌の質感が非常に良く再現されています。

マーラー 交響曲第2番 第一楽章
ピエール・ブーレーズ指揮 ウイーン・フィル

これも驚きました。
導入部の主題演奏のバックで鳴り続けるバイオリンのトレモロ演奏、
ともすると埋もれがちで耳に残らない演奏となりがちであるにもかかわらず、
TS-Z900PRSでは明瞭に、粒立ちよく聴こえてきます。
このトレモロが、どうかすると不安を覚えるマーラーの”復活”の重要な要素だったのだと気づかされます。
TS-Z900PRSは、オーケストラの再生にも傑出したスピーカーであると確認できました。

 

ロドリーゴ アランフェス協奏曲
シャロン・イズビン(ギター)ニューヨーク・フィル

ギターの魔女と呼ばれるイズビンによるアランフェス協奏曲、
ギターの強弱、タメ、ビブラートが手に取るように聴こえてくる。
感嘆しか出ない。
オーケストラの分解能もしっかりと聴こえ、ステージの中に木管楽器が埋もれることがない。
これも驚きです。

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まだまだたくさん試聴しましたが、このくらいにしておきましょう。
TS-Z900PRSは、微小信号の高解像度再生に非常に長けたスピーカーだと申しましたが、
微小信号を高解像度に再生できる。これ即ちハイレゾ再生にも長けているという事になります。

ハイレゾ音源は、高音が30kHz以上まで伸びているという所ばかりが強調されますが、
ダイナミックレンジの大きさこそ、本来注目されるべきポイントです。

ダイナミックレンジは最も小さい音と最も大きな音との差を表したものですが、
CDの16ビットに比べ、ハイレゾの24ビットは実に128倍。

わかりやすく、長さに例えると、
CDのダイナミックレンジが1mの高さだとすれば、
ハイレゾのそれは128m、高層マンション並みとなります。
その間を埋めているのも音の情報です。

つまり、ハイレゾを再生させるには、30kHzまで高音が伸びている事よりも、
寧ろ小さな音でもちゃんと聴き取れて、大きな音でも歪まないというオーディオが求められるのだと思います。
TS-Z900PRSは正に、ハイレゾ再生に最適なスピーカーなのではないでしょうか。

また、ピアニシモでも解像度高く聴こえるという事は、
クラシック音楽の再生にとっても非常に良いスピーカーなのだと言えます。

ボーカル系、ポップス系を聴けば、その生々しさに感嘆が漏れます。
どこまでもリアル!

リアルな音の追求はパイオニア社のカロッツェリアブランドに於ける一大テーマだと思っている私にとって、
TS-Z900PRSは正に、極めてパイオニアらしいスピーカーであるという事も出来るでしょう。

更に、驚くべきはその価格です。

 

TS-Z900PRS ¥128,000(税別)

 

TS-HX900PRS ¥78,000(税別)

なんと、この価格でハイエンド級の音楽性が手に入ります。

ミッドバス(ウーファー)とセットになったTS-Z900PRSが、カタログ価格¥128,000、
2ウエイ・ハイレンジユニット、要するに中高音担当のヘッド部分であるTS-HX900PRSが、¥78,000です。

特に、ヘッド部分であるTS-HX900PRSは、今どんなスピーカーをお使いであっても組み合わせることが可能です。

エモーションが以前から提唱するツイーターチューニング、
即ち2ウエイスピーカーのツイーターだけを高級機と交換すれば、ハイエンドに近い音が出せるという手法。
それの3ウエイバージョンです。

今お使いのスピーカーが、ツイーターが別体となった2ウエイスピーカーでありさえすれば、
ツイーターをこのTS-HX900PRSに交換するだけで3ウエイ化し、音質は一気に向上するでしょう。

どんなスピーカーでも大丈夫です。

能率(音の大きさ)が違うスピーカーであれば、
マルチ接続、或はバイアンプ接続でシステム化すれば問題ありません。
という事は、ドアスピーカーが純正であっても、
音質向上は間違いないという事になります。

今後、デモ機の入荷に伴い、
様々なスピーカー(ミッドバス;ドアに装着するもの)との組み合わせをテストしていきたいと思っております。

また、これらのスピーカーに、加工費、取り付け費、調整料まで加えた、
リーズナブルなプランもご用意いたします。

奇跡のような音楽性を発揮するカロッツェリアTS-Z900PRS

是非、エモーションに聴きに来てください。

お問い合わせ

TEL 092-939-0789

 

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