お盆明けから忙しい日が続き、ブログが手つかずの日々が続いておりました。
やっとの隙間時間を見つけて、溜まっていた事を進めています。
お盆明けすぐはまだまだ暑い気温でしたが、近頃の朝晩は涼しくなりました。
涼しくなると、帰宅後の”俺の時間”に元気が残っているので趣味を楽しんでいると湧いてくるのが物欲。
とても危険が危ないシーズンです。
魔法のカードを出したりしまったりしてヤキモキしながら、楽しく過ごしたいと思います。
しらちゃんのオススメ楽曲
・Korpiklaani- Kakero 44.1kHz/16bit 2015/10 リリース
フィンランドのフォームメタルバンドKorpiklaaniの6thアルバム。コルピクラーニは所謂”森メタル”。このアルバムの1曲目VodkaのPVを見れば意味が分かるだろう。 北欧の伝統的な民族楽器を用いて酒盛りをしている様な雰囲気が映像がなくとも伝わってくる楽曲が癖になる。このブログで紹介するからにはカーオーディオで気持ち良く聴けるわけで、1曲目のVodkaは構成がシンプルなディスコビート調の ドンチ ,ドドチ, の太鼓がセンターに浮かび上がり、ぶっといギターリフが左右のサイドミラーから心地良く聴こえてくる。低域がしっかり入っているので、ドアの作りこみは勿論、音響調整の出来が分かりやすい楽曲とも言えるだろう。ライブ会場で感じる腹に来る低音を味わえるカーオーディオで聴くと最高だ。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日はエボX Final edition。
実用的で楽しいヤツ。そんな表現をされるファンの多いクルマです。
オーディオレスで入庫頂いた、どこから引っ張ってきたのコンディションなエボXに、長く使えてドライブがより楽しくなるナビとオーディオをインストールします。
ナビゲーションはサイバーナビ。
先日とあるお客様と喋っている時に、ひと昔前は20万も30万もしていたのに、10万円台でこんな音が良いナビが買えるなんてすごいよね。と話題になりました。
値上げ祭りの世の中ですが、サイバーナビがこの価格でこの品質で買えるのは、多くの人に使ってもらいたい。音楽も一緒に楽しんでほしいというメーカーの気持ちを感じます。
サイバーナビは、車に装着すればナビとしては機能しますが、”高音質”の恩恵は本領発揮出来ません。
今回ご選択頂いたスピーカーである黄色いFOCALを、カーオーディオ専門店の我々が持つノウハウを活かして、納車の際に、”期待以上”と喜んで頂けるよう心を込めてインストールしています。
システムは、
7インチサイバーナビ
Carrozzeria AVIC-CZ-912-3
黄色いコーンでおなじみ
FOCAL ES165KE
多くのスピーカーに合うコスパ抜群アンプ
HELIX M-FOUR
近頃のサブウーファーといえばこれ
Carrozzeria TS-WX400DA
ヘッドユニットはサイバーナビ。
ラジオ、TV、USB、SD、HDMI(IN,OUT)と今日必要とする入力を網羅していて、USBには大容量のSSDもぶっ刺さる。一般的に使われるフォーマットに対応しているので快適です。
高音質設計であり、カーオーディオではマストな機能である高性能DSPも内蔵しているので、サイバーナビと社外スピーカーがあれば、あっという間に純正とは雲泥の差と言い切れる快適な車に変貌します。
この手のナビは、メーカーによってはRCA(プリアウト)出力カプラは別売、Bカメ変換は別売、など、いざ付けようと思ったらオプションが沢山いるやんけな製品もあれば、最初から全部付けといたろ。な製品もあるわけですが、サイバーナビは後者。
ナビの箱の中にシステムアップの際だけに使う様なカプラーも同梱しているので、これは分かりやすくて良いですよね。
7インチ以外は電源ハーネスがキット側に居るので、加工取付の際は忘れたころに罠にはまりますが、普通に使う分には至れり尽くせりです。
ナビからRCAケーブルとリモートを下ろして、シート下のM-FOURへ結線します。
”パワーアンプ ”とは、音源データの微小信号をスピーカーが駆動できるまで増幅させる装置ですが、ナビの中にも入っているんですね。
んじゃいらんくなくない?と思う所、
ナビゲーションの中のパワーアンプ部は、限られた電源量、限られたスペースで働く事となり、仕事のクオリティには限界があります。
そこで、パワーアンプ部に入る手前で信号を外に出し、電源量と大きさに制限のない外部アンプに託すことで、よりクオリティの高い増幅が可能となるわけです。
多くの方にお勧めしているM-FOURは、シート下などの空きスペースに装着できる車種が多いコンパクト設計でありながら、大型の電源回路を持ったD級アンプです。
D級アンプは従来であれば、小型高効率だけど歪みが多いアンプ。と言われていましたが、その時代は終わっています。
大変ナチュラルでありながら、歪み感も感じずハイパワー。
しっかりパワーを掛けた方が良いスピーカーも駆動できる、使い勝手の良いコスパの高いパワーアンプであることから、多くの方にお勧めしています。
ツイーターはAピラーワンオフ。
やっぱりこのスピーカーは、Aピラーに埋め込むとスタイリッシュに仕上がります。
車に乗り込むたびに、ニヤッとしてしまう所有欲が最高ですね。
最適な高さ、最適な角度に向けて、純正に馴染むデザインで仕上げています。
たまにDIYの方や他店様取付の方から、ボーカルの高さが、、と相談を受けたりするのですが、ボーカルの高さは実はツイーターの位置で決まります。
音響調整で下げる事は可能ですが、情報量を失いながら下げる形となるのでベストではありません。
最大限の情報量を引き出した仕上がりにするには、取付時からこの関係性を理解した上でインストールを行う必要がある為、ノウハウが必要となるわけですね。
オーディオは、数字やグラフ表記されたデータ、ネットや本に書かれた知識だけでは良い音に出来ません。
更にはカーの場合、反射面や吸音素材、響く材に囲われた環境ですから、車種によってやり方を変える”応用”を必要とします。
当店は創業30年以上と、新旧様々な車種にオーディオのインストールを行っています。
今までの経験を活かして、状況に合わせて都度修正しながらベストの状態に仕上げ納車させて頂いています。
ドアです。
PAC1Ver2.0防振、ワンオフ製作のスーパーインナーバッフルです。
このスピーカーは、従来のモデルにも当てはまりますが、パワーアンプを入れると化けます。言い方を変えると内臓アンプでは駆動力不足です。
奥行き74mmとストロークの大きいウーファーなので、しっかりと動かして、しっかりと止める事が出来れば、内臓アンプでは絶対に経験できない”本領”を楽しむ事が出来ます。
本領を楽しむ為にはスピーカーを正確に駆動させる事が必要となるわけですが、ただ駆動力のあるアンプを使うだけでは不十分です。
カーオーディオのスピーカーは鉄板に装着します。
鉄板は、指で弾くと、カァアアアンコォオオオンと響きますから、スピーカーの前後運動に釣られて、その音がスピーカーに乗り音楽に混ざって聴こえてきます。
このカァアアアンコォオオオンは、音源に含まれている音ではないので、ノイズとなります。
このノイズにより、音楽が濁る、歪んで聴こえ、音離れにも影響します。
カーオーディオは、見えるオーディオ※ですから、ドア防振が甘いクルマは、ボーカルがボヤ~とボケます。
ドアの音響加工では、高性能と言われる防振材を使っていたとしても、鉄板にどれだけ”くっ付いているか”で効きが変わりますので、当店では頭の小さいトンカチで、優しくしっかりとブチくらして圧着を行い施工しています。
これにより、クリアで、クッキリとした抜けの良い良い音に仕上がります。
ドア防振は、スピーカーを固定する面だけでなく、外鉄板、内張りにもピンポイントで防振施工しています。
ご予算に合わせて選択できるように、防振のグレードを幾つか準備していますが、共振する部分を止めれば止める程良い音になります。
これは誰でも体感できるほど変わります。
当店のドア防振プランは、後からグレードアップ出来る様に工夫していますので、とりあえずPAC1を施工しておいて、将来より良くしたいと思った際にPlusやPAC2へグレードアップする方も沢山いらっしゃいます。
同じ機材でもここまで音が良くなるのかと楽しめますので、ご興味あればご相談ください。
※見えるオーディオの意味は、うちのデモカーを聴けばご理解頂けると思うので、ぜひ聴いてみてください。
内張りを戻すと元通りです。
見た目は変わりませんが、中身は別物に変わっています。
見えない(見た目の変化がない)部分への投資となりますが、音を聴けばご納得頂けるかと思います。
インナーバッフルであってもポイントを抑えた施工を行えば、飛躍的な音質向上に繋がります。
カーオーディオでのドアの施工は、トータルのサウンドクオリティに関わる手を抜けない部分なのです。
どうもサブウーファーを撮り忘れたようです。
WX400DAは、エモーションがぶっ飛んだユニットのひとつです。
従来のパワードサブウーファーの問題点であった、音量不足と、音量を一定以上上げると破綻する事を攻略した名作だと思います。
FOCALの様なストロークの大きいユニットであっても、”口径の限界”を超える事は出来ません。
超低域に当たるサブウーファー帯は、サブウーファーに任せた方が質の良い再生ができます。
ロードノイズにかき消される帯域でもありますから、体で聴く低音は勿論、低域に含まれた環境音を正しく再生する事で、リアルな音に仕上がります。
最後に音響調整を施して納車となります。
この写真は、別の車に”ド級スピーカー”をインストール際に代表が調整している写真ですが、エモーションの音響調整が分かりやすい1枚です。
多くの車に、これほどのEQを施します。
「EQは音が悪くなる。」
よく言われますが、本当にそうでしょうか。
エモーションの音響調整は、TAとクロス、ゲイン合わせから始まります。
・TAは、スピーカーから出た音が耳に届くタイミングを揃える作業ですね。各スピーカーが耳からバラバラの距離にあるカーオーディオですからTAが必要な事はご理解頂けると思います。
・クロスオーバーは、高域再生が得意なツイーター(TW)、中低域再生が得意なミッドバス(ウーファー(WO))と、1つの音を2つに分けて再生するので、耳に聴こえる時には1つに戻す必要があります。[3KHzより上をTW、下をWOにした場合]と、[4KHzより上をTW、下をWOにした場合]とでは、聴こえ方が異なり、1つに聴こえる方、TWとWOの間にあたかもフルレンジスピーカーがある様に聴こえる方が正解ですから、それを選びます。
・ゲインは、各スピーカーの音量調整です。カーオーディオの場合はガラスによる反射、コンソールとの定在波など、音を大きくしたり小さくしたりと音の変化が極めて大きく発生する環境ですから、距離差による音量差の公式に当てはめても正解は出ません。右がデカイと聴こえたなら、右がデカいんです。これを合わせます。
大きく分けて、この3つをベストな数値にした時点で、基礎が完成です。
各スピーカーの中心で聴けないカーオーディオならではの調整ですね。
この時点でも、位相が粗方揃い、何もしない状態よりも遥かに良い音になっていますが、まだ未完成なのです。
やっと本題。
31バンド独立EQが必要な理由。
環境により、音が大きくなったり、小さくなったりする音(周波数)はピンポイントであるからです。
例えば、右のツイーターが大きく聴こえるから、右ツイーターのゲインを下げました。
当然、右のツイーターの音が小さくなりますよね。
もし右のツイーターの音が大きいと感じる理由が、反射によって4KHzだけが飛びぬけて音がデカイだけだったら、右のツイーターのゲインを下げるという対策は正しいのでしょうか。
せっかく左右の音量バランスが合っている帯域も右が小さくなりますよね?EQを使うと音が悪くなる呪いを信じ続けては一生合いません。
これを低域から高域まで人間が聴こえる周波数を揃えていくと、先ほどの写真のようになるのです。
まとめると、EQが必要なのはクルマだから。 です。
サイバーナビのEQが、サブウーファーだけ独立している理由もクルマだから。です。
特にユニット型サブの場合は、どうしてもサイズが大きくなるので、実用性を考慮した取付を行えば周波数が乱れますからね。
ちなみに、これを応用して、痺れあがるサウンドに仕上げるツインサブウーファーのテクニックもあります。
これの下の方に書いていますよ。
EQは音量だけでなく位相も変化しますから、最低でも限られた人生の”1割以上”の時間を本気で練習に割かないと、音楽好きを満足させる調整技術は習得できない大変難易度の高い技術です。
そんなカーオーディオの音響調整が面白くなったところでお知らせです。
エモーションの音響調整。
DIYや他店様施工のオーディオ施工済みの方からの調整のみのご依頼も承っています。
音響調整による音の変化の費用対効果が半信半疑な方は、デモカーオーリスの音響調整のオンオフを聴かせてくれ!と言ってください。体験してください。
ビックリしますよ。
1から施工を考えている方、
既に当店ではない作業で何かしらやっているけど満足できていない方、
既に当店で施工させて頂いた方でなんかやりたくなっちゃった方、
お手伝いいたします。
当店ではメールでご相談頂いて、施工日に初めましてな方も沢山いらっしゃいます。
文字であっても、貴方のお悩みやご希望をなるべく伝わる様に言葉を選びながらお返ししているつもりですので、お気軽にお問合せ下さい。
ちょっと忙しくなってきたので、インスタは更新できれど、ブログはまたもや間が空きそう。
それにそなえてか情報量多めのブログとなりました。ではでは。
アゴヒゲ白石
エモーション公式LINEにて、
Dr.ハシモトのカーオーディオ講座を公開中!