純正スピーカーはなぜ音が悪いのか、それが判れば対策が出来る。

カーオーディオ

JUGEMテーマ:車/バイク

 

 

皆さんこんにちは、エモ親方です。

 

今日は、純正スピーカーがなぜ音が悪いかについて考察してみましょう。

 

 

純正スピーカーを見たことがある人もいない人もいると思いますが、

 

 

こんな形しています。

 

 

 

表側

 

 

 

 

裏側

 

 

 

車のドアに装着するためのブラケットとスピーカーが一体になった、

”フレーム一体形成”と呼ばれる形状です。

 

 

 

純正スピーカがプアなのはご覧の通りなんですが、

 

樹脂製のフレームバスケットや、500円玉を5つくらい重ねたくらいの大きさのマグネット、

 

どれも欠点に違いないのですが、

 

なによりも「音がこもっている」というのが最大の欠点なんじゃないかと思います。

 

試しに、口に手を当ててしゃべってみてください。

 

 

ほら、純正スピーカーみたいな音になったでしょう?

 

 

この原因はコーンにあると思います。

 

純正スピーカーが大量生産品であることは誰でも想像しやすいと思うのですが、

純正スピーカーのコーンは、高音時にコーンがたわむような動きになる、

「分割共振歪」というものが起きやすくなっています。

 

分割共振歪とは、コーンを動かしている部分、つまり中心付近のボイスコイルのある部分と、

そこから遠いエッジ付近(外周付近)とで、動きのずれが起こってしまう現象です。

 

釣竿を振ったところを想像していただくと判りやすいと思うのですが、

釣竿を振るとき、手の動きと先端付近の動きは一致していませんよね、

それは釣竿がたわむからです。

 

スピーカーのコーンも、動きが早くなる高音時には、コーンがたわむため、

中心付近の動きとエッジ付近の動きの間にずれが生じます。

これを分割共振とか分割振動などと呼び、

それによって信号が変化すること分割共振歪というわけです。

 

これはコーンの剛性が高ければ、平たく言うとカチカチに硬ければ発生しないのですが、

硬くすると重くなって、高域の共振がそもそもできなくなります。

軽く、且つ固くなければならず、となると軽金属あたりが有力候補となるのですが、

金属は固有の共振を持ち、独特の音を付加してしまいます。

 

コーンを作るのって難しいですよね。

 

市販のスピーカーは、様々な工夫で、分割共振を少なくする努力を行っているのですが、

純正スピーカーはそんなこと考えていられません。

少しでも安くするために、乱造しなければならないわけです。

従って、分割共振の量は、市販スピーカーよりも遥かに多く、

音がこもって聴こえるというわけです。

 

 

ではどうしたらいいのか、というお話は、また次の機会に。

 

 

エモ親方

タイトルとURLをコピーしました