夏のドライブを彩る音楽のご紹介。

音楽

 

皆さんこんにちは、エモ親方です。

日々暑くなってきましたが、もう梅雨になりますね。梅雨が明けると灼熱の夏がやってきます。

これから夏に向けて、ドライビングを一層楽しくする音楽を紹介してみたいと思います。
ちょっと多めに、たっぷりとご紹介しましょう。

皆さん、夏に合う音楽と言うと何を想像されますか?
多分、底抜けに明るくて、テンポが良くて、そんな感じでしょうか。
でも夏だからと言っていつも陽気と言うわけではありません。
憂鬱な時もあるし、まったりした気分の時もあるでしょう。

そんな夏のシチュエーションごとに、
それぞれの場面を彩ってくれるような音楽をご紹介していきます。

 

EAGLES(イーグルス) The Sad Cafe(サッドカフェ)

イーグルスのラストアルバム、THE LONG RUN に挿入されているサッドカフェと言う曲。

イーグルスと言えば、ホテル・カリフォルニアやデスペラードが有名ですが、
僕はサッドカフェもかなり良いと思います。
寧ろ年齢が行ってからは、ホテル・カリフォルニアよりもこちらを良く聴くようになりました。

私たちおじさん世代が10代後半から20代の頃は、喫茶店文化の華やかりし時代でした。
今のようにSNSはおろか携帯電話すらない時代で、退屈で仕方ない時は喫茶店へ行き仲間を待ち、
何時間も入り浸って語らいあう日々を続けていました。

喫茶店に行けば、いつも誰かがいて、とりとめもない話をして時間を潰し、次に会う約束をして帰路に就く。
そしていつしか大人になり、喫茶店へ入り浸ることもなくなり、
若者の集う喫茶店は、時代の流れ共に衰退していきました。

このサッドカフェは、そんな喫茶店での友の集まりを懐かしむ内容の歌詞です。
(アメリカでもカフェに集まる若者たちがいたことは様々な映画のシーンからも読み取れますね)

そしてこの歌詞には、もう解散が決定的となったイーグルスへの比喩が込められています。

仲間が集まるカフェとはイーグルスの事。
そして過ぎ去った楽しい日々を懐かしむ人々とはメンバーの事。

解散することがすでに決まっていたイーグルスが発表した最後のアルバム、ロングランの、
ラストを飾る曲が、このサッドカフェです。

終わりゆく者たちによる、去り際の見事な言葉だと思います。

 

残念ながら、ホテルカリフォルニアなど、イーグルスのヒット曲とは違って、
些かマイナーなナンバーであるため、スタジオ版の動画が見つかりません。
カバーバージョンの秀逸なものでご勘弁ください。

 

この曲は夏に夕暮れが良く似合います。
海岸線などをドライブしながら、過ぎ去った日々に想いを馳せてみてください。

音源は、2013年リマスターのものが良いと思います。
AMAZON

ハイレゾ版も発売されており、アルバム「ホテル・カリフォルニア」よりも暖かく、とげのない質感の録音だと思います。

 

Pandora(パンドラ) Mi Fracaso

女性三人のコーラスによるメキシカンポップグループ、パンドラの”Mi Fracaso”と言う曲です。
Mi Fracasoを翻訳機にかけると、「私の失敗」

この曲はメキシコでは大変ポピュラーなスタンダードナンバーで、
メキシコだけではなく、多くのラテン系歌手がカバーしています。

人、そして国によってそのバージョンが著しく異なり、その人ならでは、お国ならではの歌唱が聴けます。

このパンドラのバージョンは、バハカリフォルニアの海風に吹かれているかのような透明感と、
ラテン系ならではのパッションが感じられます。
聴けば脳裏に紺碧の空と白い砂浜、そして透き通るほど透明な青い海が広がります。
夏の午前中、まだ灼熱になる前の海岸線、青空の下で聴いてみたい曲だと思います。
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ライブ盤も貼っておきましょう。

また、先ほど述べましたように、お人柄、お国柄によって著しくアレンジが異なるのもこの曲の特徴です。
他の歌手の動画も参考までに貼っておきましょうか。

Fernando Aguiar

日本でこれをやったらギャグになりそうなほど、これでもかと言うほどメキシコしていますね。

 

Elvis Crespo

こちらはプエルトリコのシンガー、エルヴィス・クレスポのバージョン。
よりラテン色が強いですね。

 

続いては、ケルティックフォークの名曲です。

 

Allan Hall(アラン・ホール) Sumer of my dreams(サマー・オブ・マイ・ドリームス)

アラン・ホールは米国のゴスペルシンガー、
普段はSalahという三人組のコーラスグループでキリスト教色の強い歌を歌っています。

非常に透明感の高い美声の持ち主で、気負わず淡々と歌います。

この動画はなかなかイケてて、歌詞の内容そのものと言える場面が展開します。
正にこの通りのイメージです。

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サマー・オブ・マイ・ドリームスは、多くの人が歌っていますが、
実は以前にもご紹介したアメリカンカントリーシンガー、
キャシー・マティアのバージョンもかなり素晴らしいと思います。
残念ながらyoutubeにはありませんでした。
ご興味のある方は購入されてみてください。私はイチオシです。

AMAZON キャシー・マティア

 

さて続いてはサンバの名曲をご紹介します。

サンバですぐにイメージされるのはリオのカーニバル。
ド派手などんちゃん騒ぎを彩る明るい音楽が脳裏に浮かぶかもしれませんが、
サンバは意外と哀愁を帯びた音楽もあります。
しかしどれも熱帯を思わせる、熱い音楽であることには間違いないですね。

 

Trem Das Onze (11時の夜汽車)

ブラジルのシンガーソングライター、Adniran Barosa(アドニラン・バルボーサ)が1964年に発表した曲。
まずはオリジナルから紹介しておきます。

哀愁に満ちたハスキーな男性ボーカルです。
音源入手は可能ですが、CDが何故かやたら高い。
MP3でもよいならAMAZONで入手可能です。

 

現在のサンバグループ、SAMBÔによるバージョンがこちら。

いいでしょ!これ!

かなりサンバと言うイメージに近いんじゃないでしょうか。
蒸し暑い真夏の夜のドライブには最高なんじゃないでしょうか。

音源はラティーナ・オンラインという所で入手可能です。

またTrem Das Onzeは女性ボーカルでも歌われることの多い曲です。

 

スペインのシンガー、Gafieira Miúda(ガフィエイラ・ミウーダ)によるお洒落なラテンジャズバージョン。
残念ながらこのバージョンは音源入手不可能。

youtubeにはありませんが、ジャズシンガーのGrace Mahya(グレース・マーヤ)のバージョンがイチオシのお勧めです。

AMAZONにて入手可能です。

 

次はハワイアンポップス、

 

Beamers(ビーマーズ)  Honollulu City Lights(ホノルル・シティライツ)

ビーマーズは、ケオラビーマーとカポノ・ビーマーの兄弟によるデュオグループ。
ハワイアンと聞けばウクレレに乗せて歌う伝統的ハワイアンを連想されるでしょうが、
こちらは完全なシティポップス。AORのような透明な爽やかさを持ちます。

ハワイで大ヒットした後、全米でもヒットしています。

作詞作曲は兄のケオラ・ビーマーですが、
彼はこの後ハワイアンギタリスト、ハワイアンポップスのレジェンドと言われるようになります。
音源はAMAZONで入手可能です。

また、上で紹介しているアルバムの最後の曲、Only Good Timesは、
80年代の映画「ビッグ・ウエンズデイ」のエンディングソングとなっています。

ホノルル・シティライツをカバーしているシンガーはそれほど多くありません。
その中で、香港生まれの横浜育ちであるShirley Kwan(シャーリー・クヮン)のバージョンが秀逸だと思います。

シャーリー・クヮンは1990年にBorderlessというアルバムで日本でデビューします。
それに挿入されていたホノルル・シティーライツは、フォードフェスティバのCMに採用されていました。
しかしまったく売れず、今は香港で広東語歌謡を歌っています。

ところが今何故か、このアルバムの人気が高く、AMAZONでも中古版を入手できますが、結構高いです。
オークションなどでは1万円以上の値が付くこともあるようです。

では、伝統的なハワイアンをご紹介します。

 

Israel Kaʻanoʻi Kamakawiwoʻole(イズラエル・カマカヴィヴォオレ)

中々読みにくく、覚えにくいお名前ですが、IZ(イズ)で良いようです。

この方は、最早ハワイアンの神と言われる方で、
ハワイには銅像が立ち、ハワイの空港にはこの人の音楽が絶えず流れているそうです。

ご覧の通り巨漢ですが、ファンはこれを”崇高なる肥満”と呼びます。
最大時には340㎏にも達し、肥満が原因で38歳の若さで亡くなってしまいますが、
生前に残したアルバムはどれも傑作などと言う枠を超え、魂を揺さぶります。
ハワイアンミュージックを愛聴する事のない人をも魅了するでしょう。

アルバムはどれもかなり高音質で、日本では知る人ぞ知る存在ながらも、
オーディオの試聴に用いられることも少なくありません。

AMAZONで入手可能です。

 

 

では、少し砕けてAORな曲をご紹介します。

Alessi(アレッシー) All For a Reason(ただ愛のために)

ボビー・アレッシーとビリー・アレッシーの双子による米国のデュオ。
デビュー当時、日本では「アレッシー」と表記されていましたが、
本国では「アレッシー・ブラザーズ」とクレジットされており、
近年日本でもアレッシー・ブラザーズと表記されているようです。

彼らはソングライティング能力はかなりのものらしく、
有名なアーティストに数多く楽曲を提供しているそうです。

この曲のイメージはずばり朝、
僕は夏の早朝にドライブするとき、この曲が聴きたくなることが良くあります。

AMAZONで入手可能ですが、デジタルリマスター版や紙ジャケ版がプレミアがついてしまってやたら高いです。
ベスト・ヒット100 70’s と言うオムニバスアルバムに挿入されているもののリマスターが非常に良く、高音質です。

 

ジプシー・キングスの夏にお勧めな3曲

 

夏と言えばジプシーキングスと言う方も少なくないのではないでしょうか。
ビールのCMにVolare(ヴォラーレ)が長く使われたからだと思います。

ジプシーキングスは、その音楽性からスペインの人たちだと思われがちですが、フランス人です。

南仏にはフラメンコと同じ源流を持つルンバ・フラメンカと言う音楽があり、
それにスパニッシュ・フラメンコやロック、ポップスの要素も取り入れたバンドがジプシーキングスです。

ヴォラーレは、正に夏の朝、
「今日も熱いだろうなぁ、」とぼやきながら家を出る瞬間にピッタリの音楽だと思います。
ジプシーキングスにはヴォラーレ以外にも、夏に合う音楽がふんだんにあります。

 

A Mi Manera

マイウエイのジプシーキングスバージョンですね。
夏の夕方、夕日がきれいな日に聴きたくなります。

Soy

これは暑い日中にいいですね。
厚さにやられてまいる前に聴くべきでしょう。
音源は、このベスト盤が音が良いです。

では、ジプシーキングスのカバーをご紹介します。
しかし彼らのインパクトが強すぎるため、中々良いカバーには巡り合えません。
それでも、音源入手は不可能ですが一組だけ優れたアーティストがいます。
せっかくですのでご紹介しておきましょう。

チリのサンチアゴ出身で、中東のドバイで活躍するデュオ、Wenacosaです。

 

私も散々探しているのですが、MP3音源しか入手方法はないようです。

 

では、アメリカンカントリーミュージックから夏に合うものを二曲ほどご紹介します。

 

 

Dwght Yoakam(ドワイト・ヨーカム) Guiters, Cadillacs(ギターズ、キャデラックス)

80年代から現代に至るまで、
常にアメリカンカントリーミュージックのトップスターの一人であるドワイト・ヨーカムの、
数あるヒット作の一つ。1986年の録音です。

この熱さ、夏にどこか楽しいところへ出かける時の気分そのものじゃないですか。

音質も非常に良く、特にギターの音が心地よい。
カントリー系には良い録音のものが多くあります。
もっとオーディオマニアも目を向けても良いと思うジャンルなんですけどね。

音源も流石に輸入盤CDが多く、最初に買うなら「ベスト盤」がお勧めです。

 

Emmylou Harris(エミルー・ハリス) Beneath Still Waters(ビニース・スティル・ウオーターズ)

聴いてみたら「あ!これ知ってる」と言う方もおられるでしょう。
平成の初め頃に、ジャックダニエルのCMに使われていました。

景色の良い避暑地などに出かける際には必携の曲だと思います。

実はわたくし、中学時代からエミルー・ハリスのファンであります。
日本ではほとんど人気のないカントリーと言うジャンルの一流シンガーが来日公演してくれることなどあるはずもなく、
ただレコードを聴くだけの日々を送っておりましたが、
私の記憶が確かなら’93年に熊本は阿蘇のアスペクタで行われた「カントリーゴールド」のトリに、
何とエミルー・ハリスが登場しました。

もちろん行きましたよ、ええ、逝きましたとも。

そこでBeneath Still Watersを歌いだした時、私は失禁脱糞寸前になったことは言うまでもありません。
涙腺は登場時から決壊しておりました。

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やはりヒット曲やアルバム発売数の多いアーティストの場合、
ベスト盤から購入するのがセオリーでしょう。

 

では、ジャズ系から少しご紹介。

 

Connie Evingson(コニー・エヴィンソン) Dream a Little Dream of Me

コニー・エヴィンソンの”All the Cats Join In”と言うアルバムに含まれる、
ドリーム・ア・リトル・ドリーム・オブ・ミー。
このアルバムは全編を通してアコースティックギターで演奏され、
リバーブ感を押さえた録音により、夏の雰囲気が非常に良く出ています。
別に夏を意識して録った音ではないと思いますが、
夏と言うイメージを持ち辛いジャズと言うジャンルにあって、
夏特集でご紹介するにはこれがベストなのではないかと思いました。

音質は極上級ですので、オーディオマニアでもご納得いただけると思います。

AMAZONで音源入手可能。
こういうのがなぜハイレゾ化されていないのか、僕のハイレゾへの疑問はそこです。

 

Holly Cole(ホリー・コール) Calling You(コーリング・ユー)

出来るだけ無名な音楽をご紹介する事を常としている僕にとっては、
非常に珍しい有名ナンバーです。

ジャズと言うジャンルで夏をイメージさせる曲が少ないことがその理由に上がります。
無論、AMAZONで入手可能です。

コーリング・ユーは、1987年の映画「バグダッド・カフェ」のテーマ曲です。

バグダッドカフェは、ラスベガス近くのモハーベ砂漠にあるうらぶれたカフェに集う一風変わった人たちと、
そこに住み込んだドイツ人旅行者の女性との触れ合いがテーマなのですが、
アメリカが舞台ではありますが、西ドイツ映画です。
全編、オレンジがかった色合いで撮られており、砂漠の乾ききった暑さが良く表現されています。

オリジナルは、ゴスペルシンガーのジェヴェッタ・スティールによるもの。
後年、ホリー・コールのバージョンにより再びヒットしました。

Jevetta Steele  Calling You

 

さて、たくさんご紹介しましたが、このくらいにしておきましょう。

実はまだまだたくさん考えていました。

ソウルミュージックやJ-POPにも夏をイメージさせる曲はたくさんあるし、
クラシック音楽にもそういったものが多くあります。

次は梅雨が明けてから、本格的暑さの中でご紹介することにしましょう。

私がご紹介する音楽は、努めてあまり知られていない名曲に徹そうとしています。
別にマイナーな音楽だけしか聴かないというわけでもなく、様々な音楽を愛好しますが、
せっかくご紹介するなら、皆さんがお友達に自慢できるような隠れた名曲の方が良いじゃありませんか。

では、次回をお楽しみに。

 

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カーオーディオ屋ですが、「こんな音楽知らない?」というご質問でも結構ですよ。

 

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