オーディオテクニカ パワーレギュレター AT-RX100 試聴レポート

カーオーディオ

皆さんこんにちは、エモ親方です。

 

先日、オーディオテクニカより5月31日に発売開始される、

パワーレギュレター

 

AT-RX100の試聴を行いました。

 

 

 

パワーレギュレターとはどういうものかと言いますと、

 

オーディオテクニカのパンフにわかりやすい解説があります。

 

 

 

 

車はオルタネーターと呼ばれる発電機を積んでおり、

これをエンジンで回して車で必要とされる電力を作り出しています。

当然、カーオーディオもここから電力を得ているわけです。

 

参考までに、オルタネーターとはこんな形です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところが、車のエンジン回転数は一定ではなく、アクセル開度によって大きく変動します。

 

オルタネーターにはレギュレターと呼ばれるパーツが入っていて、

エンジン回転数が上がっても14.5V以上にならないように設定されています。

もしレギュレターがなければ、出力は20Vを超えるところまで上昇し、

電装品を壊してしまいますからね。

 

ところが、14.5V以下には下限がないんです。

 

例えば、アイドリングの時なんかは、バッテリー電圧の12Vよりも低い出力しかしていませんが、

バッテリーが満充電であれば、12Vは維持できます。

 

と言うことで、車の中の電圧は、12Vから14.5Vまで、

エンジン回転数に応じて一番上の図のように大きく変動しているわけです。

 

これを一定にするオーディオ機器がパワーレギュレターです。

 

電圧を一定にするため、「安定化電源」と呼ばれることもあります。

 

 

オーディオテクニカのAT-RX100は、

出力を12Vから15Vまで可変できますが、

恐らく、14Vくらいに調整しておけば十分だと思います。

 

また、カタログ上、入力側、即ち車両の電力が、

11.0Vから16Vまで変動しても、設定した出力を維持します。

 

あくまでカタログ上は11.5V~16Vと表示されていますが、

メーカーの話では、出力が9.5Vまで落ちても、設定出力を維持するのだそうです。

 

これが何を意味するのか、

 

アイドルストップ車で、

エンジン停止後の再始動時に起こる、

あの不快な音の跡切れがほとんど無くなるということです。

 

バッテリーが劣化していて、始動時に9.5V以下となるような状態であれば、

AT-RX100を入れていても音が止まるでしょうね。

その場合は早急にバッテリーを交換しましょう。

 

 

オーディオ用のパワーレギュレターに関しては、もう一つのメリットがあります。

あまり語られることのないそのメリットとは、

車の電源から、切り離され、

全く別の電力になるということです。

 

それはどういうことかと言うと、

内部にトランスを積んでいるからです。

 

簡単に図解にするとこのような事です。

 

 

車の電源、即ちオルタネーターが作った電力を、

一旦交流に変換し、左側のコイルに流します。

 

コイルに電気を流すと電磁石になることは、小学校の理科で習ったと思います。

交流なので、N極とS極が激しく入れ替わっている状態です。

すると、その右側あるコイルには、電力が発生します。

 

図を良く見てください。

 

オルタネーター側とレギュレター出力側とが、

何かの電線で繋がっていますか?

繋がっていませんよね。

 

つまりトランスとは、

 

入力側(この場合オルタネータ側)の電気で、別の電気を発電するということをやっています。

 

つまり、

 

パワーレギュレターを装着すると、

汚れた車の電気から完全に遮断され、

ノイズや濁りのない、

純粋でクリーンな電気に変わるということです。

 

では、このパワーレギュレターを装着すると、音がどう変化するのでしょうか、

 

そのインプレッションを書いてみましょう。

 

 

フォープレイ ベストオブフォープレイ Tr,5 Chant

 

 

アンプ、ナビ、プロセッサー、ケーブルなど、

およそスピーカー以外の機器をテストする際に、

エモーションでは真っ先に用いる音源です。

 

驚きました!アタックが全く違う。音のエネルギー感が全く違う。

更に、奥行き感、立体感などが、劇的に向上します。

 

 

 

 

カサンドラ・ウイルソン COMING FORTH by DAY 

Tr,1  DON’T EXPLAIN

 

非常にリバーブ感が強く、響きの多い録音です。

カサンドラ・ウイルソンの声は低く、ハスキーです。

つまり、定位感が非常に出にくい音源であると言えます。

しかし優秀録音であるため、良いオーディオ装置であるほど、

定位の輪郭がクッキリわかるようになります。

従って製品テストやコンテストの課題曲には最適です。

 

これをAT-RX100を入れたシステムで再生すると、

驚くほど音離れが良くなり、スピーカーの存在が薄れます。

音全体が中心に集まりやすくなり、

定位がよりシャープで輪郭が明瞭になります。

これまで気付かなかった、カサンドラの声の質感が、

非常に良く聞き取れるようになります。

 

 

AT-RX100の性能をまとめると、次のようになるでしょう。

 

電圧が一定になるため、

アイドルストップ後の再スタート時に、

音楽が途切れにくくなる。

 

またそれに加えて、

電源がクリーンで純粋になるため、

音質が著しく向上し、

今まで使っていたオーディオ機器が別ものかと思えるほどの、

音質向上が期待できる。

 

私はこれまで試した中では、

 

RSオーディオのパワーレギュレターが最高だと思っていましたが、

残念乍らとうに絶版となっていました。

 

AT-RX100は、私が最強だと思っていたRSオーディオのレギュレターに、

勝るとも劣らない音質を作り出せます。

 

パワーアンプを装着した方が、次のステップアップとして装着するのはこれでしょうね。

 

 

 

 

では、接続の方法をご説明します。

より良く使用するコツなども、

 

 

 

 

配線図は、オーディオテクニカさんのHPのものです。

 

それに私が少し書き加えました。

 

この中で、レギュレターの入力側に良いケーブルを使うのはあまり意味がありません。

 

先ほども説明しましたが、

入力と出力との間は、電気的に完全に遮断されているからですね。

 

しかしながら、出力からパワーアンプまでは、

可能な限り良い電源ケーブルを用いたほうがより良い音になります。

 

またレギュレターをアンプの近くに設置すれば、

ここの電源ケーブルは短くて済みますので、

多少高出力なアンプであっても、8ゲージで十分です。

可能な限り、良いケーブルを入れましょう。

 

 

そこで、

 

 

エモーションでは、

AT-RX1000をご購入、エモーションにて取り付けされたお客様に、

レギュレター~アンプ間の電源ケーブルに、

旧型ですが、オーディオテクニカのハイエンドケーブル、

レグザットシリーズの8ゲージ電源ケーブルを、

無料でご提供します。

限定15台です。

 

 

 

パワーアンプを装着されている方、AT-RX100、お勧めです。

 

 

問い合わせ

TEL 092-939-0789

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