アニソンをカーオーディオでどう鳴らすか

アニメファンの方々の中に、
カーオーディオがお好きな方が多いことから
この研究が始まった。


エモーションにお越しになられるお客様の中には、アニメファンが多くいらっしゃいます。
無論、様々な音楽もお聴きになられていらっしゃるのですが、"どんな音楽がお好きでしょうか"という私の質問に対し、様々な音楽ジャンルを挙げられる中に、「アニソン」即ちアニメソングを挙げられる方が増えています。
また中には、車の外装から室内の装飾品まで、全てアニメキャラで統一した強者もおられます。
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私が若いころには、オタクと揶揄されることの多かったアニメファンですが、元々好奇心と探求力の高い方が多いせいか、何度もお話させていただくにつれ、驚くほどの知識と経験を備えたカーオーディオファンに短期間で変貌される様子を何度も見てまいりました。
今やオタクとは、揶揄すべき言葉でではなく、好奇心と探求心にあふれた方々のことを指す言葉なのだと実感します。

さてわたくしは、アニメに関してはこのところさっぱりです。
ただし若い頃は、映画や小説も含め、物語のとりこだったこともあり、アニメ作品も多く鑑賞しております。従って古いアニメなら多少は知っています。
「宇宙戦艦ヤマト」はかいつまんでしか観ていませんが、「銀河鉄道999」はテレビ版も劇場版も全て観ていると思います。「機動戦士ガンダム」は、初代のものが大好きで、テレビ版も映画版も全て観ました。初代ガンダム TV シリーズの構成を映画に順じて3つに分けるなら、映画第二部、「哀・戦士編」の頃が大好きですね。特にランバラルの自爆シーンや、幼い兄弟たちを養うためにスパイとしてホワイトベースに潜入したミハルの悲しみを描いたシーンは今でも泣けてきます。
「うる星やつら」は、元々ラブコメがあまり好きではなかったこともあり、当初は興味を持てなかったのですが、テレビシリーズの第76話「決死の亜空間アルバイト」で、私の好きな「つげ義春」の作品や「寺山修司」の世界などがオマージュとしてふんだんに盛り込まれており、初見当時、鳥肌が立ちました。うる星やつらの劇場版第二作「うる星やつら2・ビューティフルドリーマー」は、アニメ映画の大傑作の一つだと信じて疑いません。
今でも Amazon プライムで時々見たりすることがあります。この映画のおかげで押井守監督のファンになり、「機動警察パトレイバー」シリーズや「攻殻機動隊」の一連の作品などを、それこそあさるように観ました。
それから劇場作品で言えば「ルパン三世・カリオストロの城」ここで宮崎駿監督を知り、そこから「風の谷のナウシカ」と続き、「天空の城ラピュタ」や「となりのトトロ」などにハマっていき、結婚して子供が出来、はじめて家族全員で観たアニメ作品は「千と千尋の神隠し」でした。

こうして並べてみると、私も結構アニメ観ていますね。

その後は特段気になるアニメ作品もなく、時折気に入ったアニメをかいつまんで観る程度でした。
ですが物語は相変わらず好きで小説や映画は大量に漁っていたのですが、趣味と実益を兼ねた音源収集の方が寧ろ趣味の中心となっていました。

しかし考えてみれば、私の次女は東京で声優をやっていますし、他の子どもたちも揃ってアニメファンです。いまだにアニメとは無縁ではありません。
エモーションにお越しになられるお客様の中に、少なからずアニメファンがいらっしゃるのであれば、アニソンをカーオーディオでどう鳴らしたら最も心地よいのか、どう鳴らせばより楽しく感動的に聴こえてくるのか。そこを探求する必要があります。その答えを知るためには、私が現代のアニソンを聴きこまねばなりません。

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幸い、常連のお客様の中にも、熱心なアニソンファンがいらっしゃいます。
その方々にお願いして音源をお借りし、当店ディスプレイにある様々なカーオーディオ機器で再生してみました。自分でもかなりの数の CD を購入し、エモーションがオーディオを手掛けた様々な車種でも再生をしてみました。
それでも最初は判らないことの方が多かったと思います。なぜなら、現代のアニソンは、私たちが若い頃のような、アニメの物語や属性に関連した事柄を音楽にしたものではなく、普通にヒットしているような J-POP が多いからです。
特にテレビアニメの主題歌ではその傾向が顕著なように思えました。

それでも、様々なアニソンを聴きこんで行くうち、ある一定の傾向に気付いていきます。それは次のようなものです。





TV アニメの主題歌に使われる J-POP は、テンポが速く、早口で歌われるものが多い。

・女性の声優がボーカルを担当する場合、中高音域にピークの有る少女声で歌う事が多い。

・女性声優の歌唱も早口である場合が多い。

・バックの演奏は生演奏もあれば PC による打ち込みもある。その比率は約半々。

・アニメ音楽とゲーム音楽には、オーケストラを多用したものも多い。

・オーケストラの楽曲にも、生演奏と電子楽器によるものとがある。


これらの特徴は全てではありません。
無論、女性声優の歌唱でもゆったりとしたテンポの遅いものがありますし、少女声で歌っていないものもあります。
ただしそういうものは、特に気を使わなくとも、高音質なカーオーディオであれば十分に心地よく鳴らせます。
問題はアニソン特有の部分であって、ここがうるさかったり質感が低かったりすると、聴いていて少しも心地よく感じないと思います。

だからと言って、そのような特徴に特化したオーディオでは却ってダメで、どのような音楽ジャンルでも楽しく聴けて、
アニソン特有の質感を持つ楽曲であっても気持ち良く聴けるというオーディオが最良なのだと思います。

そこで得られた結論は、恐らく皆さん意外なものだと思います。

まず、アニソンを心地よく聴けるオーディオとは、次のような特徴を持ったものです。


1、中音域から高音域にかけてフラットで、ピーク感が無く、耳につく嫌な音がない事。
  更に中高音域には透明感があること。

2、中音域の情報量が多く、たとえ早口であっても言葉のニュアンスがはっきり聞き取れる
  事。中音域にもピーク感がない事。

3、低音はローエンドまで伸び切っている必要はないが、リズム感をしっかりと出せる、
  締まり感のある低音であること。

4、音の余韻や響きがしっかりと出せること。


この4項目だろうと思います。

そして、そのような音を出せるオーディオ機器とは、一言で言うと次のようなものです。


刺激の少ないフラットな特性で、
中域の情報量に富み、
厚みのある、余韻豊かなヨーロピアントーン
つまり大人の音。


という事になります。

意外でしょ。

“大人の音”と言えば、“初老の紳士がパイプ咥えて小音量でおしゃれなジャズを聴いている”なんてイメージする音です。
しかし意外にも、そのような音の方がアニソンには合うのだと、この探求を通じて感じました。

では、低価格からミドルクラスまで、どのようなオーディオ機器であればそんな音が出せるのか、
"スピーカーとパワーアンプの組み合わせ"をご紹介していきます。
あくまで、アニソンを心地よく聴くというコンセプトのもとに評価しています。

モレル MAXIMO 6 カロッツェリア PRS-D800

ヘリックス P62C ザプコ ST-4SQ

モレル TEMPO ULTRA 602 MTX JH3004

ECS RM-160V ロックフォード・フォズゲート T400-4

JBL 670Gti ヘリックス H400X


ざっくりですが、私が確認した中でもこれだけの良い組み合わせが考えられます。
アニソンだからというわけではなく、どんな音楽でも心地よく聴けて、アニソン特有の質感が破綻せず、心地よく聴ける組み合わせばかりだと思います。
エモーションでは定価のまま販売することはありませんが、参考のため、価格はカタログやメーカー HP に記載されているものを表示しています。
ご予算に合わせてお選びください。

また、これ以上の価格帯、ましてやハイエンドクラスとなってくると、スピーカーやアンプに癖が少なくなり、どのようなものを選んでもアニソン特有の部分が破綻することはないと思われます。

アニメファンの方、または好きな音楽ジャンルの中にアニソンがある方も含め、これを参考とし、より豊かなカーオーディオライフを送っていただきたいと切に願います。






TEL 092-939-0789




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